植物以外に何もない場所で、植物を集め育てています。 どうぞ御贔屓に・・・

多肉植物 雑な私の育て方

本日は、【はちクラブ】をご覧いただき誠にありがとうございます。
雑な私が育てている多肉植物、『こんな育て方は枯らす!』をご紹介させて頂きます。

 

植物に必要なモノそれは、水・土・光・風です。
後は、それらの加減の問題です。
アナタのやり方が悪くて植物が枯れたと思っているかもしれませんが、大概、環境が合わなくて枯れる事が多いです。(購入後半年間は特に)
枯れたっていいんです!
難しいと言われる植物ほど、環境に合わせにくいものです。
それに自生地に近い環境ってのも難しいです。
と、いつも自分に言い聞かせていますけど・・・

栽培環境について

私の住んでいる栃木県日光市の気候は、冬の1日の最高気温が氷点下になる日もある、非常に寒い地域です。
その分、夏は涼しいのかと言うとそうでもありません。

ウチでは多肉植物を、180cm×180cmのビニールハウスで通年管理しています。(品種によっては夏に、屋外で野ざらし管理しているモノもあります)

12月~2月(冬季)

平均最高気温は1桁の9℃しか上がらず平均最低気温は-2℃となります。もちろん平均ですから、最高気温が2桁台になる事もありますし、最低気温は-10℃を下回る事さえあります。

7月~8月(夏季)

平均最高温度が28℃で平均最低気温は18℃になりますが、最近の気温は、とても高く35℃を超える日が多くなってきていますのでビニールハウスの中の温度はどんなに風通しの良い状態にしても40℃を超えてしまいます。

雨量

年間の平均降水量は1800㎜を超え、特に7月8月に多く雨が降りどうしても湿度が高くなります。

多肉植物には地獄の様な環境になっています。

多肉植物について

茎や葉っぱ内に水分を貯めているので、乾燥に強いが多湿に弱いです。

多肉植物は水をやり忘れても直ぐに枯れるわけではありませんが、日本とは全く違う環境に自生しているモノも多いので、細かい事が色々と難しい事もあります。

『多肉植物は水をやり忘れても枯れないから管理が簡単』と言い切ってしまうのは、私より雑で乱暴な話です!

その認識で育ててしまうと、購入時と全然違う形になってガッカリする事請け合いです。

耐寒性

冬の耐寒温度は、完全断水で霜や寒風に当てなければ-3℃位まで耐えさせます。
しかし、種類によっては3日以上氷点下が続いてしまうと葉っぱが半透明になってブニョブニョしてきます。

耐暑性

風のない35℃の猛暑日が4日以上続くと、ある日突然溶けてしまう事があります。
(ハウスの中の温度が高くなるため、ということもありますが・・・)

日当たり

1年を通してよく日に当てていますが、夏は直射日光を避け、30%くらいの遮光をしています。

 冬に室内管理をしたり、夏に直射日光を避け遮光したものは、急に日光に当てると葉焼けを起こしますので徐々に慣らしてから日に当てるようにした方がいいとされています。私は急に出して葉焼けをさせてしまいます

冬越し(12月から2月)

1月から2月の2カ月間くらいは断水しています。

0℃を下回る日が続くようであれば、日当たりが良く霜が当たらない、温度が―3℃を下回らない場所へ移動します。

ウチの場合は、ビニールハウスで管理しているため、-3℃が続くと加温をはじめます。
ビニールハウス内は、キャンドルヒーターか練炭で加温します。

冬の断水

 冬に断水をすると、湿度が低いためなのか、ハウス内最高温度が40℃(晴天でハウスが閉め切りの状態だと上がる事がある)になると葉焼けします。

夏越し(7月から8月)

7月半ばから8月いっぱい位まで(状況により前後します)水はやりません。

自然の風だけでは足りないので扇風機で風を当てています。

ビニールハウスの両サイドのビニールは開けて風の通りをよくしています。

でも、そこから雨が入り込んで土を濡らすので蒸れてよく溶けます。

家の中で管理している場合は、エアコンで温度を管理していても日差しが強く溶けて無くなってしまう事も結構あります。
徒長覚悟で日差しを避けるか、レースカーテン越しの日差しで扇風機を当てる事をおすすめします。

夏の管理は、水のコントロールと風だと信じて疑いません。

夏の断水

 鉢の中や葉っぱに水が残ると蒸れて溶ける事がよくありますので、夏の断水も葉焼けの危険はありますが、断水しています。

植え替え

春と秋に出来ます。私は主に春に植え替えますが、のっぴきならない理由があれば秋にも植え替えます。

私は、2年から3年に一度は植え替えをする様に心掛けています。(心掛けなのでやらない場合多くもあります)

用土

排水性を上げるために、牛糞2・普通の赤玉(小粒)4・軽石2・普通の鹿沼土(小粒)1・燻炭1の割合にしています。

底石は普通の赤玉(大粒)です。

 私の住んでいる地域では、雨量が多いので乾きにくい側面があります。
濡れたままにしておくと、冬は凍りますし、夏は高温で蒸れます。
また、ウチではプラスチックの鉢を使っておりますので、素焼きの鉢に比べ鉢の中が乾きにくいので、早く乾く様に土の排水性に力を入れています。

主にこれを使っております。

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肥料

牛糞堆肥を用土に混ぜて使っています。

牛糞堆肥は、肥料の中では比較的弱いので、根を痛める事が少ないため使っています。

気が向くと春先に液体肥料もやっています。

 やり過ぎてしまうと、徒長の原因になります。

日当たり

1年を通してなるべく日当たり良く管理しています。

夏の直射日光が強い場合30%(レースのカーテン程度)の遮光をする事もありますが、基本的にはハウスのビニールが汚れているので、わざわざ遮光をしなくてもよい状態にはなっています(;^_^A

水やり

基本乾いたら水やりとありますが、土の中まで分からないので様子を見ながらやっています。
多肉栽培は水やりで決まると言っても過言ではないでしょう!

薬剤

土の上にオルトランをちょっと撒いています。

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入梅時期に葉っぱに撒いています。

1月~2月

断水

2月~5月

週に1回~2回くらい

6月~7月半ば

月2回くらい

7月半ば~8月

断水

9月~12月

週に1回くらい

土の表面が乾いても・・・

ウォータースペース(※)が、鉢が個体に対して大きくて深いと季節によっては乾きにくい場合があります。
表面上は乾いても中が乾かない事もあるかと思いますので注意しています。
多肉植物は少々シワがよる位あげなくても枯れません。
ずっと鉢の中が濡れたままの状態になる事は避けています。

(※)水やりをした時鉢の中で一時水が貯まるスペースの事で、個体を植える時、鉢の縁より少し下げて土を入れていると思いますが、その土の表面から鉢の縁まで水が貯まるスペースをウォータースペースといいます。

増やし方

春と秋に葉挿し、挿し芽が出来ます。

葉挿し

付け根からポロっと取った葉っぱを土に挿し込むか、土の上に放り投げて置くと発根し土に根っこが潜っていきます。

挿し芽

茎を好きな所から切って、土に挿しておきます。

だからと言ってどこでもいいかと言えば、大人の判断をお願いします。

ウチの場合土は、多肉植物用土だと植え替えをしなくていいので自家製の用土に挿しています。

 私の住んでいる地域では、秋の葉挿しや挿し芽は発根する頃に冬になり根が定着しないため厳しい冬を乗り越えられなくなるので秋はやりません。

花の時期

春~秋頃に開花する品種が多いです。

紅葉

するものしないものありますが、乾燥気味に育てると11月頃から2月頃にそれぞれ綺麗な色になります。

病気・害虫

冬に完全に断水して鉢をカラカラにするため春先にかけてカイガラムシ(白い綿の様なモノがついている)ワタムシ・アブラムシが付きやすくなります。
葉っぱと葉っぱの間に発生しやすいので一見分かりづらいです。
発見したら直ぐにピンセット等で取り除きましょう!樹液を吸い取られ葉っぱがボコボコになります(;^_^A
ウチでは、用土にオルトランを振りかけて使っています。

害虫 ちなみにテントウムシは益虫で、オレンジ色で黒のドット模様のヤツは害虫です。 この下の写真は観覧注意です。 コナカイガラムシ 煤病の原因にもなる、とても面倒な害虫of害虫です。 活動期 通年 春に繁殖する様です。 […]

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